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中小企業相談所
経営指導員 

遠藤  雅章

「指導員が走る!」

「指導員が走る!」

連  コラム

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 「創造なき暖

のれん

簾は真の暖

のれん

簾ではない!」という言葉があります。

 かつて、企業の寿命は30年といわれましたが、昨今ビジネ
スを取り巻く環境は大きく変わりIoTとAIを軸とする産業構
造への変化により、さまざまな業種の淘汰・再編を加速させ
ると言われております。東京商工リサーチのデータによると、
2017年に倒産した企業の平均寿命は23.5年となっています
が、過去の成功体験から抜け出せず新たな取り組みに遅れ
たり、グローバル化や多様化するニーズのなかで新たな生産
性向上への投資もできない企業はより平均寿命が短くなる
傾向にあります。その様な事態を避けるには、「強みを意識し
た事業計画を作成し戦略的に取り組む」ことが重要です。 
 経営革新計画とは中小企業が「新事業活動」に取り組み、
「経営の相当程度の向上」を図ることを目的に策定する中期的
な経営計画です。具体的には新商品・サービスの開発、新たな
生産・販売方式の導入など、新事業活動に取り組む中小企業・
小規模事業者の方が、「中小企業等経営強化法」に基づき「経
営革新計画」を作成し、知事の承認を受けると、計画期間中、
政府系金融機関による低利融資や信用保証の特例など幅広い
支援措置を利用することが可能となります。木更津商工会議所
では、地域企業の新事業が千葉県の経営革新計画の承認を受
けられるようにサポートしております。

経営革新計画とは

 「経営革新計画」とは、中小企業新事業活動促進法に基づ
き、中小企業者が作成する、新商品の開発や新たなサービス展
開など新事業活動への取り組みと具体的な数値目標を含んだ3
年から5年のビジネスプランのことです。

経営革新計画の承認の対象となる新事業活動とは

①新製品の開発・生産 ②新サービスの開発・提供 ③商品の
新たな生産・販売方式の導入 ④サービスの新たな提供の方式
の導入 のいずれかに該当することです。

経営革新計画における経営の相当程度の向上とは

①②の両方を満たすことが条件です。

計画期間①「付加価値額」または「1人当たり

の付加価値額」の伸び率

②経常利益の伸び率

3年計画9%以上

3%以上

4年計画12%以上

4%以上

5年計画15%以上

5%以上

経営革新計画の承認のメリット

①低利融資による支援制度 ②信用保証の支援制度 ③投資
よる資金調達の支援制度 ④販路開拓の支援制度 ⑤海外展
開の支援制度 ⑥特許審査料及び特許料の減免など
の施策が受けられます。その他に、自社の事業計画を県知事に
承認を受け、社会的に公表することで、取引先や金融機関などの
信頼性の向上や経営者や従業員のモチベーションアップ、対外
的な知名度の向上にも繋がります。
 新事業の実施をご検討の事業所様は、ぜひ中小企業相談所
までご相談ください! ☎0438-37-8700 中小企業相談所

◆ 平成30年度の当所の支援事例をご紹介します。
支援事例1 テクノゲートウェイ株式会社(木更津市八幡台)

       代表取締役 早川  昇 

企業概要

 産業用接着剤を取扱う商社から、第二創業として化学技術を
応用した生活関連製品の開発・販売に転じ、かずさインキュベー
ションセンターに研究所を構える。

申請計画

『「抗菌性柔らか珪藻土技術」を活用した新製品の開発・製造・

販売』

(平成30年8月度千葉県知事承認)

 珪藻土を粉状にし、耐水性のある特殊な和紙に封入し、速乾

性のあるカバーをかけたバスマットを開発。販売
開始の新商品には、①抗菌性・消臭力を高める
ため、ミョウバンと酸化亜鉛を混合、②柔らかさを
増すため、低反
発ウレタンを混
合、③インナー
強化のため、ポ
リエステル50%
の和紙の不織
布を採用する
等、改善を図っ
た。あわせて、
④珪藻土の量を適切に調整することで、軽量化を実現した。販
売については、クラウドファンディング、インターネット販売や通
販、ロフトや東急ハンズなど大手量販店での店頭販売等、順次
拡大中。
 木更津市の「ふるさと納税の返礼品」でも雑貨部門1位に輝
いた。バスマットのほか、枕など珪藻土を活用した様々な製品開
発を進めている。

取組み効果

経営革新計画を評価され下記の補助金・助成制度の採択
・ 平成29年度補正予算 小規模事業者持続化補助金
 (50万円)
・ 平成30年度上期ひまわりベンチャー育成基金 助成金・家賃

補助(計260万円)

・平成30年度「千葉ものづくり認定製品」認定

販売実績

・ クラウドファンディングMakuakeでのシリーズ累計販売実績

(計550万円)

支援事例2 有限会社ベアーズ(木更津市中里)

      代表取締役 林  利江

企業概要

 創業期の酒のディスカウン
トストアから事業転換し、雑
穀・自然食品やこだわりのお
酒の企画や製造販売を行っ
ている。当市の「グローカルハ
ピネス」などのイベントも主催
するなど、社長自ら積極的な
オーガニック推進に向けた活
動をしている。

申請計画

『市のリキュール特区認定に

伴う、地域特産物を活用した
木更津産クラフトリキュールの製造、販路拡大事業』

(平成30年12月度千葉県知事承認)

 木更津市のリキュール特区認定(構造改革特区制度)に伴い、
地元農作物であるブル―ベリー、梅、イチゴ、レモンなどを自社が
開発したリキュールベースに漬けた商品を開発し、木更津産クラ
フトリキュールとして販売を開始する。またブルーベリーの栽培も
開始し、6次化に取り組み、農産物の販路拡大や農村部の活性
化にも繋げる計画である。

効果・今後の取組み

・市内飲食店におけるOEM供給の開始
・道の駅や海ほたるパーキングエリアでの販売を予定
・ 経営革新計画を活用し、平成30年度補正予算「ものづくり・商

業・サービス生産性向上促進補助金」への申請を予定

~新事業の実施をご検討の皆様へ~「経営革新計画を活用してステップアップを目指しましょう‼」